例えば夫や恋人などからモラハラを受けたことのない人や、モラハラという言葉は聞いたことがあっても実際にどんなものなのか知らない人に「モラハラ行為」、「モラハラ被害」を理解してもらうのは難しいと思う。
- 夫との喧嘩が絶えない
⇒(実際は喧嘩というより、一方的かつ理不尽な怒りをぶつけてくる)
- 夫がささいなことでキレる、激高する
⇒(相手に腹を立てたり、怒ることは誰にでもあるが、そのきっかけや怒りの表し方・怒りの継続が尋常でない)
- 夫からの無視が続いている
⇒(自分にとって気に食わないことがあると、反抗期の中二か?な態度でふるまう。モラハラ夫は2歳児と同じ。思い通りにならないと、拗ねたり泣き叫んだりする。体がおやじになっただけ)
そんな状況を説明をしたとしても、モラハラというものを理解していない人からは以下のような反応が返ってきて、被害者はさらに傷つくという。
*喧嘩なんてどこの夫婦でもあること
*そんなに夫(相手)が怒るには、あなた(相談者)にも悪いところがあるのでは
*何故そんな相手と結婚したのか、結婚前にわからなかったのか
モラハラ加害者は、結婚前に「モラハラ」体質を表に出さないことが多いらしい。
結婚、子供ができるなど、相手が容易に離れられない状態になってモラハラの本性を現す、とはよく言われていること。
後から思い返せば、結婚前に「モラハラ」と思われる出来事は2回ほどあった。しかし、その時点では「私にも悪いところがあった」と思ったのだった。おそらく誰でもそう思うのではないかと思う。
付き合っている頃の夫は基本的には気さくで優しく、マメなところもあった。
ところが、入籍をしたその直後から夫はその異様さを現したのだった。
当時は私もモラハラというものを知らなかった。
だから、「いったいこの男は何なんだ?」
「何故そんなささいなことで、狂ったように私に怒りを向けてくるのか?」
「おかしいのは私の方で、私に非があるのか?」
いや、それはやはり違う。
そんな悶々とした日々が続く。
それでもネットや本で私に対する夫の態度や特徴を調べていくと、どうやらヤツはモラハラ夫だということに気が付く。
この結婚は失敗だった、と何度も思った。
モラハラ体質は基本的に一生治らない。それなら私に残された選択肢は逃げるのみ。
と本気で考えていた。
ところが、ある時期を境に夫のモラハラが発動しなくなった。
それまでなら「殴ってやる」と怒鳴り、室内のものを壊し、やくざかチンピラ男のごとく、妻を脅すような態度や言葉を発していたシチュエーションでさえも、何もおこらない。
モラハラらしいモラハラが発動されない期間は、2年ほど続いている。(つづく)
コメント