副業、映画で触れたウクライナ

50代女のあれこれ

以前に副業として「ebay」で日本の物品をネット販売していたことがあります。

自分、自社で何かオリジナルの商品を作り販売するのではなく、

いわゆる「せどり」というやつです。

成功している人は個人でも月間数十~数百万円以上の利益を上げている人もいると。

そんな成功話をネットで見た私。

さすがに数百万は無理な話でも、「月に5~10万ぐらいの利益は出せるのでは?」

と、甘い算段をし、まずは小さく始めてみたのでした。

上手くいけば儲かる・・・はず

ebayでは販売者(Seller)として、購入者から「高評価」をもらうことが

とても重要です。

購入した商品を素早く発送してくれる、とか、商品写真や説明に偽りがないとか、

丁寧に梱包したり、購入後に「お買い上げありがとうございます」のような

メッセージを送ったり・・日本国内のネット販売だと当たり前のようですが、

海外ではこのような細やかな対応はやはり高評価となるようです。

私も登録してしばらくは、なかなか出品した物が売れませんでしたが、

売れ始めると購入者からの「評価」が集まり、良い評価をたくさん獲得すると

販売者としての「格付け」がアップ。

それによってお客さんが増え、売り上げも増えていくのでした。

 

物を販売するには、商品の仕入れが必要となるわけです。

万が一在庫をかかえても、損失は最小限にしたかったので

私が販売していたものは、ほとんどは少額のものばかり。

例えば、ダイソーやセリアで売っている日本ならではの商品。

一番の人気はサンリオキャラクターの生活雑貨でした。

ハローキティのプラスティックのお皿や小さなランチボックス

マイメロディのネックストラップ

リトルツインスターズの小物入れ

などなど。

軽い物のため、発送料も安く済みました。

よく売れている頃は、日に4、5件の販売数。

自分で何かを販売する、という形のビジネスをしたのは初めてだったため

これはとても嬉しかったです。

ただ、金額の安い商品のため、利益にすればわずかなもの。

一方で、商品の仕入れや梱包・発送、

そして顧客対応(英語でのやり取り。Google翻訳で何とかなるけど)も

それなりに時間が必要になります。

・ebayに全力を注げる

・利益率の高い商品を安く仕入れるルートを確立している

そのような人にとって、せどりは

うまく回りだすとやめられない商売かもしれません。

しかし、あくまで副業でスタートしていた私の場合、全力を注ぐわけにもいかず、

ましてや利益に対して労力ばかりかかる。

ある時から「もう、やめよう」と思い始めました。

やはり原因はアイツだった

そんな中、おこったのが世界的なコロナウイルスの蔓延。

海外への航空便の本数が減り、一時期は日本郵便で海外への荷物の発送ができなくなりました。

これを期に、私のebay副業は終息に向かったのです。

やはり原因は憎きアイツ、Covid-19だったのです。

ヨーロッパからの購入

ebayはアメリカの企業のため、購入してくれるメインのお客さんは

アメリカ・カナダでしたが、

評価が上がるにつれて、ヨーロッパからの購入も増えてきました。

はじめてロシアのお客さんから購入があった時、

「ロシア(汗)・・・ちゃんと品物届くだろうか」

と不安になったものでしたが、意外にも1週間程度で

「素早い発送、ありがとう!」の評価をもらいホッとしたことがあります。

また、ウクライナからの購入も2、3回ありました。

一度は発送した商品が届かず(追跡できず)、品物を再発送したこともありました。

100均商品ではなく、ドラッグストアで買える化粧品で高額ではありませんが、

私側とっては損失でした。

日本からの郵送にはほぼ問題がないので、現地の郵便事情や

ウクライナ国内の様々なインフラ事情の悪さによるものと思われます。

あるいは、たまたま運が悪かっただけかもしれませんが。

また、別のウクライナのお客さんからは「インボイスにはこう書いてくれない?」と

リクエストがあったりもしました。

海外からの郵送物を上手く受け取れない事情もあるのかもしれません。

 

ロシアはワルだが、ウクライナもアレな国。

このebayでの出来事をきっかけに、ウクライナは

政治腐敗、汚職まみれの国だということを知りました。

世界の腐敗認識指数のランキングによれば、

2021 Corruption Perceptions Index - Explore the results
How does your country measure up in the 2021 Corruption Perceptions Index?

(汚職、腐敗の少ない、クリーンな国の順位。1位はデンマーク、日本は18位 / 180カ国中)

さすがのロシア様は、180か国中136位。

ウクライナも122位だから、腐敗度で言えばいい勝負な感じ。

100位以下を見れば「ああ、なるほど」と言う国名が

連なっています。

ウクライナといえば

私はウクライナをディすりたい訳ではありません。

普通の一般国民は日本と同じく、善良な人々に違いありません。

ウクライナは一度訪れてみたいと思ったこともあります。

映画「ひまわり」。

ヘンリー・マンシーニの音楽を聴くだけで泣けてくる

あの超悲しいやつです。

一面のひまわり畑のシーンはウクライナで撮影されたというのは有名な話。

もう一つ、大好きな映画で

「僕の大事なコレクション」というのがあります。

当時、映画館に足を運んで見たので印象に残っています。

家族にまつわる品物をなんでもコレクションするのが趣味のアメリカ人の主人公。

祖母からもらった写真に写った女性を探すために

ウクライナに旅立ち、自分の祖父の知られざる過去の物語を

ひも解いていくというお話。

この映画にも、一面のひまわり畑が登場します。

(実際にひまわりのシーンを撮影したのはチェコだということですが。)

少々荒っぽいところはあるけれど、素朴で優しいウクライナの人々と

主人公との交流に、暖かいものを感じました。

そして悲しい歴史をもつ国だということも。

戦争の背景には、それぞれの国の事情だけではなく、

誰かの利益があるのだと言うこと。

今回のロシア-ウクライナの問題を期に

様々な専門家の話を聞いたりすることで、あらためてそう感じました。

だからこそ、罪のない人々の日常を奪う侵略は許してはならんのです。

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